博多祇園山笠
博多祇園山笠とは
福岡市博多区の総鎮守・櫛田(くしだ)神社の神事として執り行われる祇園祭で、正式名称は「櫛田神社祇園例大祭」です。
これにちなんで山笠と呼ばれる神輿に台車をつけたような山車を町人が舁き回す付け祭りが始まり、このことも含めて「博多祇園山笠」と総称されるようになりました。
毎年、7月1日〜15日の日程で執り行われます。福岡市内の各所に「飾り山笠(かざりやまかさ)」と呼ばれる壮麗な山車が公開されることから始まり、清めの行事「お汐井取り(おしおいとり)」、伝統を子供に伝える場としての「子供山笠」、そして祭りの主役である山車「舁き山笠(ひきやまかさ)」が動きだすと「流舁(ながれがき)」「朝山」「他流舁」「追い山馴し」「集団山見せ」「流舁」と行事は流れ、クライマックスの「追い山」を迎えることとなります。
「追い山」は7月15日早朝に櫛田神社境内からスタートする七つの山笠のタイムトライアルです。打ち水をかけられた舁き手の男達が「おいさっ!おいさっ!」と勇壮に声を合わせ、重さ1トンの山車を5kmもの距離を豪快に引き回すその迫力はまさに博多祇園山笠の顔であり、最後を締めるに相応しい行事です。
祭り期間中の人出は三百万人、祭りの参加者は総数五千人を超えると言われ、「博多祇園山笠」はまさに福岡は博多を代表するお祭りであると言えます。
博多祇園山笠の全日程
- 7月1日
- 飾り山笠の一般公開
7月15日午前0時まで - お汐井取り(当番町のみ)
東区箱崎浜まで走り、浜辺の清め砂で身を清める
- 飾り山笠の一般公開
- 7月9日 夕方
- お汐井取り(全流)
各流の全員が清め砂で身を清める
- お汐井取り(全流)
- 7月10日 夕方
- 流舁き
各流が自流の区域を舁き回る
- 流舁き
- 7月11日
- 朝山(早朝)
各流が早朝に流舁きを行なう - 他流舁き(夕方)
自流以外に出て山を舁く
- 朝山(早朝)
- 7月12日 15:59〜
- 追い山ならし
追い山のリハーサル
- 追い山ならし
- 7月13日 15:30〜
- 集団山見せ
呉服町→明治通り→福岡市役所→各々の流
- 集団山見せ
- 7月14日 夕方
- 流舁き
追い山前の流舁き
- 流舁き
- 7月15日
- 追い山(4:59〜)
山笠のクライマックス - 鎮めの能(6:00〜)
櫛田神社能舞台にて
- 追い山(4:59〜)